島国ニッポン。
日本には有人島だけでも430以上、無人島を加えると数え切れない数の島があるとも言われています。
そのひとつひとつの島には、その島ごとに独特の景色や生活があり、自然・風土があり、文化・風習もあり、また、そこに住む人達の毎日のドラマがあります。それが何十年何百年と続いてきたわけです。
私たちが、その島々の様子を何かの機会に写真やテレビなどで見たときその風景や雰囲気が、私たちの心の中にノスタルジーとして響くことが時々あります・・・なぜなのか。・・・少し考えてみれば、私たちの住むこの「日本」自体が、太平洋の端に浮かぶ「島」だという事に気がつくのです。
そして島々の風景の中には、今は少なくなってしまった日本の風景がまだ残っているのだと思います。ならばこそ、島の町並みや風景や生活を見た時に私たちが何か懐かしさに似たものを感じるのも、あながち不思議なことでもないかもしれません。
きっかけはある時見た一冊の古い写真集でした。それには数十年前の瀬戸内海の島々の、風景や生活を写した白黒写真がたくさん載っていました。あの島はこんな風景だったのか、こんな生活をしていたのか・・・どれもこれも新鮮な驚きの連続でした。なによりも、よくぞ写真として残っていたものだと思いました。残っていたからこそ、今はもう無くなってしまったその風景が現在の私たちにも伝わるのです。
しかし残念なことに、この数十年でその島の風景や環境、町並みなどがさらに激変しています。文明が進んできたからと言えばそれまでですが消えていったものの中には、たとえ素朴な風景のひとつでも、後々まで残すべき物、伝えていくべきものも数多くあったはずです。それらを、まだ遅くない今のうちに、何とか次の世代の・・・とりわけ子供達や孫の世代に記録としてでも残しておけないか、下手な写真でも良い、芸術的でなくても良い。その風景があった事の証明として、せめて身近な周りの島々からでもできないだろうか・・・・という思いから、私たちのこの「島プロジェクト」が始まりました。
今こそ、この島々を。
青く輝く海原の中に、大小様々な形で無数の島々が散らばる瀬戸内海。
写真やテレビ、また、ごく身近な風景として私たちに折りにつけ目に入ってきます。しかし、それらの島々のことに関して実は私たちは良く知りません。
私たちの知っているつもりになっているあの島々は、実際はどんな風景なのでしょうか、その島ごとの独特の風景や生活・表情・・・・・・学校に行く子供たち、波止場でくつろぐ人達、仕事風景、買い物帰りの老人、港の風景・・・・・・。
それら島の暮らしのごく一部でもいいから、もっと多くの人達の目に写す事は出来ないだろうか。そして後々に残していくべき大切な記録として、今こそもっともっと多くの人に、この素晴らしい風景を守っていくという意識を、少しづつでも広げていくために。
まずは身近な島の現在の風景を知ってもらうことから始めたいと思いました。初めの構想は5年前、3年前からお互い仕事を持った3人で始めました。毎月行ければ年12島行けますが、なんだかんだと本業などもあり年に2つ3つの島しか行けませんでした。それでも3年続け、とりあえず、まずサイトを立ち上げて、写真も島もコツコツと更新しながら増やしていこうという事になり、ようやく立ち上がった次第です。焦らず慌てず時間をかけてコツコツ増やしていこうと思っています。いずれは日本中の島を!!などと、無謀で身の程知らずな想いもありますが、輪が出来ればそれも不可能ではないのでは・・・とも思っている次第です。
2009年12月 「島プロジェクト」黒川寿明
おことわり
子供達をはじめとして、いい表情の人物写真も多々あるのですが、肖像権という問題もあり、さらには昨今の諸々の社会問題もあり、非常に残念ながらウェブ上での公開は出来るだけ控えています。いつかなにかの機会に公開できれば、と思っています。
サイト内の画像の無断コピーは堅くお断りいたします。
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